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中川志郎さんの講演・中篇 [生き物いろいろ]

続きのお話は日本の事から始まります…

以下・今回も()内は私の私的意見です。

日本の動物園には、他の国の動物園には、まずありえない…ってものがある。
それは動物のお墓。慰霊碑などがそれ。日本の動物園だけといっても過言ではない。
他の国の動物園では、慰霊祭など、考えられないというところがほとんど。

(インド、タイ、インドネシアとかにもありそうな気がする…どうなんだろうなあ…)

日本に仏教思想が伝わり、日本人は、どこかで人と動物はどこかで繋がっている…という考え方を昔から持っている。
他の仏教国とは異なる独特のアニミズムを持っている。
<アニミズム=生物にも物にも精霊とか霊魂が宿ってるという考え方>

(動物に対する意識の持ち方が基本的に西洋と違ってたってことか…日本の猿学が発展したのは、日本に猿がいた…ってこともあるけど、猿に感情移入した観察を始めからできたから…という説もあり。西洋の野生動物研究では、最近まで、動物に愛称をつけて研究するなんて考えられない事だったそう。考えてみれば、ゴリラ、チンパンジー、オランウータンの研究ののパイオニアの先生方は、初めて感情移入して研究した人達って言えるかも~(・.・;)。)(すみません、脱線しましたm(__)m)

江戸時代、急速な都市化が進み、当時世界的に見ても江戸の町は人口も凄く多く密集して人々は暮らしている都市だった。
当然自然と離れての暮らしの中

動物を飼う事、猫、犬、家庭に森を持ち込む→盆栽
など、何か自然との繋がりをそばに置きたくなる…。
使役や食べるために飼うのと違い、昔から愛玩として…の
動物飼育が普及してたといえる。
鳥類の飼育には独特の文化や技術がある。

(昆虫飼育とかもかなり色々それ関連から文化が出来てる気もするなあ…)
(日本に動物園や水族館が多いのは…関心を持つ人の率が格段に高いのかもしれない…)

そして西洋文化がどんどん日本に入ってくるようになって
日本にも博物館ができる。
そして動物園も…。

研修でロンドン動物園に行った折、中川さん驚愕!びっくりおどろいた。1969年の事。
当時中国の山奥に行かないと見られないあのパンダの、剥製、どころか全身骨格、毛皮にいたっては11頭分が、大切に保管されてたそうである。

館長を勤める博物館では、やっとやっと400万点の所蔵となっっているが、スミソニアン博物館にとなると、なんと2億点も所蔵されている。

(スミソニアンから、調べ物をしに来る方がいらっしゃることもある…っていう日本モンキーセンターの標本室ってすごいなあ…わりと小さ目な倉庫って感じの規模なのに。でも、ここは一般公開はされてません。あしからず。m(__)m)

しかし、こんなに同じ動物の標本を沢山集めてなくても
一種で一つあれば十分ではないか…とも思われる方は多いかもしれない。
だが、科学は比較の学術である。同じ種を色々比較してみて、初めてその動物の本質が見えてくるということ。
沢山いる、たくさんある、という事が大切。

東山動物園は、東洋一を元々言っていた動物園。種類の豊富さは他に無い。このまま子々孫々まで残していって欲しい動物園である。

(嬉しいお言葉です。ばったが名古屋を離れがたい理由もそこに有るですよ。違う種の動物でも、色々見て比較することによって…ああそれでこの動物はこんな体なんだあ…とか気が付くことがいっぱいあるように思います。)
(それに…同じ種の動物でも、個性がいっぱい。一種類の動物を一匹だけ見た時の行動が、その動物の独特の行動…なんて人が解釈してしまったら…その後のその動物にとって不幸な事だと思います…。真実は永遠に分からない部分も多いだろうけど…)

スイスのバーゼル動物園で、中川さんがまたビックリされたのは、園長室に開園当初からの資料がしっかり残されていたということ。
ここの動物園での出来事は、いつの事でも紐解いて知る事ができるようになっている。
日本の動物園ではここまでの資料を残しているところは無い。

(人としての特性、知識経験を残す…ということをしっかりやっているところなんですね~すごい!!!)

日本の動物園の歴史書を一つ紹介されていました。
「動物園の歴史」佐々木時雄・著

(今でも手に入る本なのか聞いてみたかったです。でも、講演終わったら速攻で東京に帰られるとかで、質問等の時間がいっさい今回は無かったので聞けなかった。)

ご自身の著書も紹介
「動物園学・ことはじめ」中川志郎・著

(こちらは今でも手に入るかもですね。)

続く…

次回は現在の話色々です。


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