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陶彫作品製作過程。窯焚き・絵付け・釉薬掛け・窯焚き~~ [生き物とアート]

以前からちゃんと紹介しま~すと言っていた
8月に開催した個展用の作品の
生作品から完成に至るまでの製作過程のお話しです~ 。写真満載でお送りします♪

ほんとなら、形を作るところも、途中経過など写真撮っておきたいなあって思ってたんですが…
あまりに作業がつまってて、すっかり忘れてしまいました。m(__)m

工房での作業の時も、かなり時間が詰まってたんですが
自宅を離れての作業の方が、雑用って生まれにくいなあ…と感じました。
(いや…今回は結構突発的なこと色々あったなあ…でも…やっぱ自宅のほうが予測不可が多いかも…)
自宅で仕事してると…雑用との時間の取り合いしてる気が…
しないでも…ない…デス

まずは作品の窯詰め
 
窯詰め作業の写真が暗くてすみません。画像処理してもこれがせいいっぱい~でした。w
そして、8時間かけて800℃まで温度を上げて、焼きあがり、窯が冷めてから、さあ窯出しです。
 
 
窯から出したら早速絵付け(色塗り)を始めます。
色を塗り分ける境界線とかは、鉛筆でやってます。最後に焼いた時
鉛筆の線は燃え切ってなくなります。低温で焼く作品の場合は、色が残ることがあります。
 
 
陶磁器用の絵の具(顔料)って、塗った色と完成した色が大分ちがっています。
薄く色を出すか、濃く色を出すかは、勘です。
濃く塗っても、薄く塗っても見た目では同じ色に見えることが殆どです。

チューチューの背中の色は、かなり薄く塗るので
多少は濃淡が塗ってて出ますが、焼き上がりは意外~なこともしばしば~


ヒキガエルさんは、チューチューと同じ白土に見えますが
実はとっても荒いザラザラした白土。
絵の具の濃淡も違えないと、同じような濃淡で塗るとまったく違う色になったりします。

釉薬は、ばったの場合、コンプレッサーをつかって
吹きつけでやってます。
これがまた微妙で~、ちょっとした差で、ツルツルピカピカになりすぎたり、がさがさで
色が上手くでなかったりします。
釉薬の厚みの違いで色ががらっと変わってしまう場合があります。
上の「大山椒魚」作品など、もしべったり釉薬がかかると全身ほぼ灰色になってしまいます。
 
釉薬も、見た目には濃くかかったどうかはやはり勘が頼りです。

 
釉薬がかかったら、作品の底を軽く拭いて、余分についてる釉薬を取ります。
それをしないと、焼きあがった時、下の板にくっついてしまう事があります。
綺麗に窯に詰めたら、いよいよ本焼きで~す。1220℃前後まで、温度を上げます。


焼いている時の窯の中…
写真にしてみましたが…どうもうまくイメージが写真では伝わらない気が…
 
今回この覗き窓から見えるところにたまたま置いたヒマワリチューチューさんのおかげで
大失敗をしないで済みました。
そのときの記事はこちら、ちょっと長~いお話しですが、ご興味のある方は読んでみてください。
 
さあっ!窯が冷めたらいよいよ窯出し…今回は、上記の記事の事で
ほんっとに窯を開けるのがドキドキでした~~

 
試作品の落語チューチューの着物の色は
残念だったです。
でも…
実は…
そうなるかも~な予感はありました。

あとでふっと思い出した。
以前絵の具を準備したとき、厚く塗る場合の工夫の作業してなかったかも~~。久々に使った絵の具…すっかり忘れてた…
後の祭りでした…
普段あまり使ってない絵の具なんです。

でもこの絵の具、薄く使ったほかの作品で、色々発見がありました。これはめっちゃ怪我の功名
今まで出来ずにいた色の表現が一つ解決できるかもです~

写真の中にいる、灘有りの猫さんですが…
実は…
形作ってるあいだも、キャラっぽい作品になってしまったけど…なんだかかわいいなあって思って、ひとりむふふって思ってたんだけど…

完成間近のおり…おなかの形成の仕上げをしてたら……

………


ズボッ!!!!!

お腹がが陥没して…大穴開いてしまった~~~~
これでは展示も販売もできないよぉぉぉ。

でも…
なんだかつぶして土に還すのが惜しくなって…
最後まで焼いてしまいました。

花活けには、きっと使ってる土の資質からして
水漏れは必須なので、ドライフラワーか
造花を刺してかざってあげると、可愛く飾れるかも…なんて思ってるところです。
 
まだまだいっぱいいっぱい修行しなきゃぁ
 
おわり
 
 
ばったの作品の写真や、情報をご覧になりたい方はカテゴリー「生き物とアート」をご覧ください。 http://blog.so-net.ne.jp/k-batta/archive/c35370500 

 

タグ: 作品
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コメント 4

みゅうみゅう

あれ^^;?書いたの消えちゃった???

途中経過って面白いですね^^
以前仕事の関係で、益子焼の窯元さんのトコに入り浸ってたコト
あるんです。。
その時も感じたんですが、焼き物って「命」を感じますよね?
ばったさんの作品は、可愛いリアルさがあるから余計に。。
「産まれたぁ~~~」って感じました^^v
by みゅうみゅう (2007-09-26 23:03) 

batta

みゅうみゅうさん。再度のコメントありがとうございます。
消えちゃうことあるのかな…(・_・;)システム的に問題なければいいんですが…
なんと!
益子焼の窯元さんのところに入り浸り~(^^)なんて楽しい~。
焼き物って、すっごく自然に近かったり妙に化学的的だったり…
不思議な世界です~。これからもどんどん産んでみたいです~笑
by batta (2007-09-27 01:33) 

RangerMaeda

素晴しい作品には、凄い努力が必要なんですね
by RangerMaeda (2007-09-27 18:12) 

batta

Rangerさん。正直なところ努力なのか好奇心の連鎖反応なのか自分でもよくわからんで作ってます~(^_^;)
しんど~~って思いながら感じる楽しさってやっぱり素敵ですよね。
Rangerさんならきっとニュアンス分かってくださる気がしまっす。
by batta (2007-09-27 19:52) 

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